「Better Life Index」
この間、国連の「World Hppiness Report」という世界幸福度ランキングが発表された。しかしこの調査は主観的な意識調査で、本人が幸福だと答えれば「幸福」にカウントされるというほとんど意味のない調査だ。そこで日本は 61位という下位にランクされている。
このような幸福度調査はいろいろな機関が行っているが、OECDの幸福度調査「Better Life Index」では主観調査ではなく、具体的な指標を設けて、客観的な数値データによって各国を比較している。この調査では、日本は中位の 25位にランクされている。その指標はどんなものか調べてみたら以下のようだった。
・住宅(住環境)
・収入(一人当たりGDP)
・雇用(仕事の安定度)
・社会とのつながり
・教育(学力や学習環境)
・環境(水や空気)
・環境(水や空気)
・市民参加(ボランティアなど)
・健康
・主観的幸福度(生活満足度)
・安全(治安の良さ)
・ワークライフバランス
これらの項目で日本が上位にランクされたのが「教育」と「安全」の2つで、逆に低かったのは例えば「ワークライフバランス」だった。しかしそれは「週に 50 時間以上働いている労働者の割合」を機械的にカウントしているだけだ。だから残業時間が長い日本はワークライフバランスが悪い「不幸」な国だと判定される。しかし実際には、やりがいのある仕事をしていて、残業が長くても「幸福」だと思っている人はたくさんいる。
また「雇用」についても日本は必ずしも高評価ではない。人手不足もあって失業率がほとんどゼロの日本が、高い失業率で苦しんでいる欧州の国々より評価が低い。その理由は、終身雇用制度で労働者が守られている日本は、自分で自由に仕事や会社を選択できる自由度がない国と判定される。
そもそも何をもって幸福とするかは、人によって、文化によって全く異なるから、それを共通の尺度で測って、ランクづけをすること自体にあまり意味があるとは思えない。
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