Populism
2022 年に、イギリスのトラス首相は「大型減税」を掲げて政権の座についたが、国民の猛反対を受けて、わずか1ヶ月半で辞任した。
日本でも、世論調査で「消費税ゼロ」に「反対」が 66 % もあった。
Populism
2022 年に、イギリスのトラス首相は「大型減税」を掲げて政権の座についたが、国民の猛反対を受けて、わずか1ヶ月半で辞任した。
「The Current War」
電気自動車で世界を席巻しているテスラ(直近では業績が悪化しているようだが)は、天才発明家テスラに由来する。電気が発明されたばかりの19 世紀末に、送電方式の標準化をめぐって覇権争いが繰り広げられた。「直流方式」を主張するエジソンと「交流方式」を推進するテスラとの「電流戦争」だった。
Kazuyo Sejima、 Architect
妹島和世が、日本芸術院賞を受賞したという報道(3 / 27)があった。すでに国内外からノーベル賞級の賞を受賞しているから、今さらという感じがするが。
妹島和世の建築は好きなので、あちこち見てきたが、いちばん身近にあるのが、横浜市の「大倉山の集合住宅」で、見学に行ったことがある。4住戸だけのこじんまりとした集合住宅で、曲線を多用した造形がユニークだ。各住戸には小さな中庭があり、それらが細い路地でつながっている。プライベート空間とパブリック空間が融合していて、集合住宅の新しいコンセプトを提案している。また外部の人間も道路から入って通り抜けることもできるが、住戸のプライバシーが守られているうまい設計になっている。
Iron Cross
16 世紀の大航海時代に、ポルトガルが南アメリカ各地を植民地にするために軍隊を送ったが、当時のポルトガルの地図には征服した場所に十字記号が記されていたという。
第一世界大戦でのドイツの戦闘機には、この十字記号が記されていた。そして第二次政界大戦時のナチスの勲章「鉄十字章」も先端に向かって広がっている十字だった(「RED ヒトラーのデザイン」による)。これも侵略記号としての十字だ。「Kingdom of Heaven」 & Iran war
「キングダム・オブ・ヘブン」は、キリスト教とイスラム教の両方の聖地エルサレムの争奪戦を描いた歴史叙事詩映画だ。そして今のアメリカとイスラム国イランとの戦争を思い浮かばせる映画だ。しかし、リドりー・スコット監督らしく、キリスト教は正義でイスラム教は悪というステレオタイプな映画ではない。キリスト教の十字軍とイスラム王国との凄惨な殺し合いの戦闘が繰り返され、死骸るいるいになる。そしてついに、両者の停戦交渉が行われる。まず両方が停戦の条件を出しあう。キリスト教側は、エルサレムを明け渡さないと、全員皆殺しにすると高圧的に言う。一方イスラム教側は、戦争をやめれば、全員をキリスト教国へ無事に返してやるという。形勢不利な十字軍は相手の言うとおり、撤退して国へ帰ることになる。
Kingdom of Heaven
映画「キングダム・オブ・ヘブン」は十字軍の映画だが、昨今のアメリカとイランの戦争の歴史的な背景を理解するのに役にたつ。
中東のエルサレムは、キリスト教とイスラム教の両方の聖地だが、12 世紀頃にはイスラム教のエルサレム国家が支配していた。十字軍は、エルサレムを奪還するために派遣されたキリスト教国家の軍隊だった。だから十字軍の映画では必ず、キリスト教は正義で、イスラム教は悪であるという前提で作られてきた。
しかしリドリー・スコット監督のこの映画は、キリスト教側とイスラム教側を対等に扱っている。エルサレム国王は戦争を平和的に解決しようとする魅力的な人物として描かれている。
SNS lawsuit
つい先日の報道によれば、アメリカで、子供が SNS 依存症になったとして、親が SNS 運営会社を相手どって損害賠償を求める集団訴訟を起こしたが、裁判所はそれを認めて、FacebokとYoutubeに、計 9 億5千万円の賠償支払いを命じたという。原告側の主張としては、 SNS の利用時間を最大化するように意図的にアルゴリズムの設計をして、子供を依存症にした運営会社に責任があるとしていた。
これはおかしい。たしかに運営会社のビジネスモデルは、 SNS の利用頻度を高めて収益を上げることだが、利用者の依存症を防ぐことにまで責任を負わせるのはおかしい。依存症になるような使い方をする利用者自身の問題だろう。いわば、アルコール依存症の人間が酒造会社に対して責任を取れと言っているようなものだ。