Perspective
建物の手前のいちばん上の角が鋭角になっているが、実際にこんなふうに見えることはあり得ない。遠くから建物へ近づいていくと、鈍角だった角がだんだん鋭角になっていく。そして建物にドンとぶつかったとき真上を見上げると角は 90 ° になる。しかし 90 ° 以下の鋭角になることはない。
二つの消失点を結んだ線を直径とする円から外へ出てはいけないというのがパースの鉄則だが、右図のように円を描いてみると、この建物は円から大きく外れていることがわかる。
Perspective
建物の手前のいちばん上の角が鋭角になっているが、実際にこんなふうに見えることはあり得ない。遠くから建物へ近づいていくと、鈍角だった角がだんだん鋭角になっていく。そして建物にドンとぶつかったとき真上を見上げると角は 90 ° になる。しかし 90 ° 以下の鋭角になることはない。
二つの消失点を結んだ線を直径とする円から外へ出てはいけないというのがパースの鉄則だが、右図のように円を描いてみると、この建物は円から大きく外れていることがわかる。
Dementia Movies
前回、認知症の映画について書いたが、他にもまだ名作がある。前回の3作は、認知症になっても家族が優しく支え続けるハートウォーミングな物語だったが、こちらの3作は認知症という病いの厳しさをシリアスに描いている映画で、いずれも映画祭で受賞歴のある名作だ。
Dementia Movies
認知症が主題の映画はたくさんある。自分の認知症を心配をしなければならない歳になって、今まで見た映画を思い出してみた。以下の3つは特に強く印象に残っている。いずれも認知症になっても、家族が今までと変わらない愛情を持ち続けるハートウォーミングな映画だ。
Rocket
民間ロケット「カイロス3号機」の打ち上げ失敗の翌日 3 / 6 の日経新聞に、これについて解説記事がのっていた。
ロケットはもちろん、人工衛星を宇宙に運ぶ運搬手段だが、衛星には、気象衛星や、通信衛星や、地球観測衛星、偵察衛星などたくさんある。日本もたくさんの衛星を打ち上げているが、ロケットはアメリカの「スペースX」などに頼っている。それではまずいと自国のロケットを開発しているが一向に成功しない。ロケット国産化の失敗が日本の宇宙開発のネックになっているという。
自国の衛星を自国のロケットで打ち上げて成功した割合は、アメリカが 80 %、中国が 99 % だという。日本はゼロで、今回のカイロス3号機も、5つの衛星が搭載されていたが全部無駄になってしまった。
Lee Fan Museum
前回「美術が建築に近づくとき 10 選」について書いた。美術館のように、ただ美術の展示場としての建築ではなく、建築と密接な関係で結びついている美術作品を取り上げていた。そこではあがっていなかったが、瀬戸内海の直島の「李禹煥美術館」も10 選に入ってもよかったのではないかと思っている。直島はアートの島として有名だが、ちょうど 10 年前に訪れたことがある。「李禹煥美術館」は安藤忠雄の設計の建築と、李禹煥の現代アートの作品が、美術が建築に「近づく」どころではなく、一体化している。この建築は半分地下に埋まっている。コンクリート打ち放なしの壁に囲まれたくぼみの空間に李禹煥の作品が置かれている。作品は自然石を削ったもので、建築は、そこに当たる光と影を計算しつくしている。
なおアートの島の直島には他にも「地中美術館」「ベネッセハウスミュージアム」「直島新美術館」などがあり、いずれも安藤忠雄の設計で、自然と建築と美術が融合した見事な美術館だ。また普通の小さな民家をギャラリーにした「家プロジェクト」もある。
Art & Architecture
日経新聞の連載コラム「美術が建築に近づくとき 10 選」のなかで、宗教建築における美術が4つ取り上げられていた。いずれも初めて知ったものだが興味深い。
⚫︎ マティスの「ヴァンスのロザリオ礼拝堂」。マティスは戦禍を逃れて南仏ニース近郊の小さい町ヴァンスへ引っ越した。その地で礼拝堂の建設について相談され、内装と外装のデザインを手がけたという。この礼拝堂はマティスの人生の集大成となる総合芸術だったといわれている。右壁面には聖母子を描いた陶板壁画があり、左はステンドグラスで、透過した光が壁や床に投影されていて美しい。
Double Speak
トランプ大統領はイラン空爆を「壮絶な怒り」作戦と呼んでいる。3人のアメリカ人が死んだことへの報復だとしている。自分の方から先制攻撃を仕掛けて数百人を殺しておきながら、正当防衛かのように言って正当化しようとしている。
こういうのを「ダブルスピーク」といい、最近この言葉がよく使われる。プーチン大統領がウクライナに攻撃を仕掛けたのを「戦争」と言わず「特別軍事作戦」と言っているのと同じで、一方的な軍事侵攻は国際法違反になってしまうからだ。日本もかつて「日中戦争」のことを「支那事変」と呼んでいた。
「ダブルスピーク」という言葉は、政治家が、真実とは逆の言葉を使って、国民の認識を操作しようとする技術だ。そのもとは、ジョージ・オーウェルの小説「1984」から来ているといわれている。独裁者が、戦争は平和をもたらすためだとして、「国防省」を「平和省」に変えるなどした。映画化した「1984」でもそのシーンが出てきた。他国を侵略し続けている独裁者が TV で演説しているが、画面の下に「WAR IS PEACE」(戦争は平和だ)や、「FREEDOM IS SLAVERY」(自由は奴隷制だ)というスローガンが見える。それに国民は熱狂している。