Christina Olson
開催中の「ワイエス展」(東京都美術館)の紹介をNHKの「日曜美術館」でやっていたが、同展の学芸員が、「境界」という言葉をキーワードにしてワイエスの作品を解説していた。その中で、 「クリスチーナ・オルソン」は「屋内と屋外」の境界を描いているとしている。クリスチーナはその二つの「境界」に座っている。足が不自由だったクリスチーナの、外の世界への想いを表現しているというのだ。そしてこのドアが開いた戸口という「境界」は、内と外を「隔てる」と同時に、両者を「結びつける」役割をしているという。閑人の絵日記
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2026年6月23日火曜日
ワイエスの「クリスチーナ・オルソン」
2026年6月22日月曜日
「クライメイト・フィクション」の映画
Climate Fiction
あまり一般的になっていないが「クライメイト・フィクション」( Climate Fiction )という映画のジャンルがある。環境破壊、地球温暖化、気候変動、大気汚染、自然災害、食糧危機、などなどの環境問題をテーマにした映画だ。映画の仕立てとしては、パニック映画、ディザスター映画、などの形をとることが多い。その中から印象に残っている作品をあげる。
2026年6月21日日曜日
ドキュメンタリー「1975 世界がひっくり返った」
「Breakdown 1975」
NETFLIX のドキュメンタリー『1975 世界がひっくり返った』(原題:Brekedown 1975)が面白かった。1975 年にアメリカで、それまでなかったような映画が続々登場したが、それは当時の政治・社会のあり方が大転換したことの反映だったと言っている。例えば以下のような映画を取り上げている。
2026年6月20日土曜日
映画「ソイレント・グリーン」
2026年6月19日金曜日
映画「ラストサムライ」
「The Last Samurai」
徳川幕府が終わり、明治が始まった直後、まだ旧幕臣が新政府に抵抗する内戦が続いていた。映画「ラストサムライ」はその時代に、最後の闘いをして消えていったサムライたちの美学を描いていた。映画では、主人公のサムライ(トム・クルーズ)は日本人ではなく、アメリカ人となっていたが、そのモデルは、ジュール・ブリュネという実在したフランス人で、幕府の軍事顧問だった人だといわれている。政府軍はイギリスの援助を受け、大砲や機関銃などの近代兵器で武装しているが、反政府軍のサムライたちは昔ながらに、刀を抜いて突撃するだけだからバタバタと死んでいく。そして主人公が最後の一人になった・・・
この映画の背景になっている当時の歴史的状況は以下のようだった。
幕末に、欧米の軍艦がたびたび日本周辺に現れたが、薩摩藩は日本が侵略されるのではないかという危機感を抱いていた。それで薩摩藩は欧米の近代的兵器を導入して軍備をしていた。そしてイギリスの軍艦が鹿児島湾に入ってきた時、砲撃をして戦闘になった。これが有名な「薩英戦争」だ。イギリスは日本の軍事力の高さに驚いたが、同時に薩摩藩も欧米式の兵器の重要性を痛感した。それで薩摩藩は排外主義をあらためで、イギリスとの友好関係を築いていく。まもなく薩摩藩を中心とする反幕府の勢力が、イギリスの武器支援を受けて勢力を伸ばし、明治新政府の樹立にいたる。そして明治政府になってもこのイギリスとの関係は続いていく。
「ラストサムライ」は、サムライの日本が近代国家になる瞬間を描いた歴史映画だ。映画のラストでとても印象深いいシーンがあった。イギリスとの友好条約を結ぶための天皇臨席の会議の場面だ。そこにイギリスのハリー・パークス公使が実名で登場していた。彼は薩摩藩以来イギリスの軍事技術を日本に売り込んできた人物だ。するとそこへ突然、主人公のラストサムライが飛び込んでくる。政府に逆らった自分を処罰することを天皇に願い出る。すると若い明治天皇は、ラストサムライを称えながら言う。「我々は外国から大砲や機関銃を手に入れた。しかし日本人は武士道精神の魂を忘れてはならない。」
2026年6月18日木曜日
「へんちくりん江戸挿絵本」
浮世絵や絵巻物など”正統派”の江戸文化研究からはみ出した”へんちくりん”な江戸の出版文化を取り上げた本だ。江戸では、様々な情報や知識が本によって人々に伝達されたが、それらの多くは挿絵が中心で「挿絵本」と呼ばれた。そういう本が一般的になると、それを茶化す挿絵本もたくさん出版された。誰でも知っている本の内容をパロディ化して人々を面白ろがらせた。「へんちくりん江戸挿絵本」はそういう江戸人の遊び心をたくさんの事例で示している。
2026年6月17日水曜日
映画「Mank / マンク」
「Mank」
映画「Mank / マンク」(NETFLIX, 2020)を見たが、オーソン・ウェルズの不朽の名作「市民ケーン」にすごい裏話しがあったことを初めて知った。映画は、マンクが「市民ケーン」の脚本を書き上げるまでの苦悩や闘いを描いている。アルコール依存症のマンクは、ウェルズに脚本の執筆を依頼されるが、期限はたった 90日・・・映画はその過程を、1930年代のハリウッドの回顧をはさみながら描いている。
マンクは、クレジットにウェルズの名前だけが載り、自分の名前が載らないことを知って激怒する。映画会社に抗議してやっと二人の連名にさせる。ところが「市民ケーン」はアカデミー賞のすべての部門にノミネートされていながら、受賞したのは脚本賞だけだった。映画の最後でマンクがアカデミー賞のトロフィーを抱いて満足げな表情で、インタビューを受けるシーンで終わる。