Edward Hopper
ネットの SNS で、パースペクティブについての説明がよく流れてくるが、最近こんな図があった。窓から差し込む光をどう描くかという説明で、なかなか親切な図だ。
それで思い出すのはエドワード・ホッパーだ。ほとんど全ての作品でと言っていいくらい窓から差し込む光の絵を描いた。
Edward Hopper
ネットの SNS で、パースペクティブについての説明がよく流れてくるが、最近こんな図があった。窓から差し込む光をどう描くかという説明で、なかなか親切な図だ。
Newspaper vs Internet
新聞購読をやめる人の理由は2種類あるようだ。新聞を「読む」という面倒くささがなく、手軽に情報を得られるネットで充分という人。もうひとつは、新聞の報道は偏っていて、真実を伝えて信頼できるのはネットの方だという人。
朝日新聞が戦時中に戦争賛美の報道で世論を煽り、その世論に押されて政府は開戦に至ったということは今ではよく知られている。「朝日新聞の戦時社説を読む」(室谷克実)という本は同紙の当時の記事を一つ一つ調べてその実態を検証している。
新聞は本当のことを書かないと思って購読をやめた人は、ネット情報の方は真実だと信じている。ネット上の極端な意見や、偽情報を見て、自分は新聞が書いていない真実を知ったと思ってしまう。それが拡散されて世の中全体の空気になっていく。主要メディアが新聞からネットに変わった現在でも、新聞の時代と同じ構造だ。人々がメディアに煽られるという危険性は変わっていない。
Smartphone
榊浩平という脳科学者が書いた「スマホはどこまで脳を壊すか」という本は、スマホの使いすぎがいかに脳に悪影響を及ぼすかを医学的に調べている。そこに面白い(恐ろしい)話が出てくる。この写真は、スマホを一日中使っている人の脳を MRI で撮ったもので、上が脳の右側、下が脳の左側の写真。黒い部分が脳細胞が損傷していることを示している。ちょうど肺癌になった人の肺のレントゲン写真が黒くなるのと同じ。スマホの使用頻度がさほどでない人は、黒い部分がほとんどなく、白いままだという。
脳には、認知機能を支える領域や、記憶や学習に関わる領域や、言葉に関係する領域などがあるが、写真はそういう領域が死んでいることがわかる。つまり、スマホに依存している人は、ものを考えたり理解したりする知的活動のための機能がダメになっている。だからこうなると、子供の場合は成績が悪くなり、大人の場合は認知症になる。
脳は負荷を与え続けなければ衰えていく。読書と違って、スマホは流れてくる情報を受け身で受け取るだけなので、脳はほとんど働いていない。脳を「使うこと」によって「脳の運動不足」を防ぐ必要があると同書は警告している。
最近の SNS のフェイク情報・デマなどを利用した政治活動が目にあまる。特に最近は生成AI を使った偽画像が拡散される。理性的な政策論争よりも、過激な主張ほど一般受けしやすいので、どんどんエスカレートしてゆく。そして選挙にも影響を与えたり、世論誘導したりする。
政治家だけでなく、ジャーナリズム側も SNS を利用する。政府の記者会見でツッコミ質問をして、それを SNS で発信する。それは政府の闇を暴く的な極端な意見で、反権力であることがジャーナリストの正義だと信じている。
政治学者の永井陽之助はこう言っている。「政治権力への抵抗のポーズと思っているものが、実は別の権力に対する迎合であることが多い」「権力に抗議する姿勢が実は『多数派ムード』や『時代の空気』に追従しているだけの場合が多い」「こういう言説は、世論や民衆のムードが変化すれば、手のひらを返すように変節してしまう」
世の中全体が SNS 依存症になっている今への警告になっている。
Penicillin
新種のウィルスが発生して、感染したオランダ人が死亡したと報じられていた。各国はパンデミックを防ぐ対応を始めたという。それでコロナの時に読んだ本を思い出した。「世界史を変えたパンデミック」(小長谷正明)という本は、歴史上のパンデミックがいかに世の中に大変化をもたらしたかについて書いた面白い本だ。その中に日本におけるペニシリン開発についての話が出てくる。
第二次世界大戦中、アメリカで「ペニシリン」という強力な薬ができたらしいという噂が入る。しかし日本とドイツは交戦国なのでアメリカの情報が入ってこないから、独自開発せざるをえなかった。
ドイツは終戦までに開発に成功しなかったが、日本は研究者を総動員して開発に成功した。終戦の一年半くらい前にはすでに量産もしていたそうだ。おかげでたくさんの負傷兵の命を数うことができた。東京大空襲の時も民間人の命を救った。医学先進国の日本の成果だった。
そして同書に面白い話が出てくる。開発を成功できなかったドイツは、撃墜したアメリカ機のパイロットが持っている救急用ペニシリンを回収していたそうだ。しかしそんな微量では一般兵士には使えない。ヒトラー暗殺未遂事件(トム・クルーズ主演の「ワルキューレ」で映画化された)が起きた時、大事にとってあったペニシリンを重傷を負ったヒトラーに打って命を救ったという。
Shanghai
16 年前、上海に行ったとき、街をブラブラ歩きしていた時の風景。表通りからちょっと入った小路が魅力的だった。建物はレンガの壁で、道は石だたみというヨーロッパの古い街並みを思わせる。両側にしゃれたブティックの店が並んでいる。
描いてはみたが、その場の雰囲気が出せなくてお蔵入りしていたのを引っ張り出して手を加えてみた。
Sunrise Sea of Okhotsk
これも冬の北海道を車で走り回っていたときの風景。オホーツク海に面した漁港の街「紋別」で泊まったが、ホテルの窓から海が一望できる。海は東側だから日の出が見られるはずと思って、翌朝暗いうちに起きて待った。期待どうり、空が茜色に染まり始めて、太陽が水平線に顔を出す瞬間を見ることができた。3分後にはもう普通の朝になってしまった。