Milan Olympic
ミラノ・オリンピック開会式の五輪旗入場に、中学校の同級生が登場してびっくり!(手を振っている人)
今度の選挙を機に「投票マッチングアプリ」が出てきたというので、自分も試してみた。10 数項目の政策ごとに賛成か反対かを問うてくる。それに答えると投票すべき政党を推薦してくる。
これは政治に無関心な人たちの投票率を上げるためだという。しかし考えてみると、これは恐ろしいアプリだ。質問項目の設定の仕方によって、あるいは推薦アルゴリズムの設計の仕方によって、特定の政党へ誘導することができてしまう。
こんなアプリに頼らなければ自分の投票行動を決められない人にまで無理やり投票に行かせて、投票率を上げることに何の意味があるのか。
「Avatar : Fire and Ash」
物語の基本は第1作以来、変わっていない。地球の資源を使い尽くした人類が、パンドラという惑星へ進出して、巨大な基地を作り、鉱物資源を略奪しようとしている。しかしその星にはナヴィ族という先住民がいて、彼らは豊かな自然と一体化して生きている。そして人間とナヴィ族との闘いになる・・・この闘いで、人類側には最新のハイテク兵器があるが、ナヴィ側の兵器は原始的な弓矢だけだ。しかしナヴィ側には巨大な怪鳥の戦闘機があり、巨大な鯨の潜水艦がある。自然の一部として生きているナヴィ族にとっては、鳥も鯨も同じ仲間なのだ。ハイテクと暴力によってナヴィを壊滅しようとする人類との対立が映画の基本になっている。
人類は火の発明から始まり、さまざまな技術を身に着けて来たが、その結果が自然を破壊し、戦争をもたらしてきた歴史がある。技術の発達によって、最後には人間は滅びるという終末論思想がこの映画の根底にある。
例えば映画で、人間の攻撃で窮地に立たされたナヴィ族が救済を求めて母なる女神エイワに祈る点や、最後に人間に勝ってエイワのいる聖なる大木に感謝を捧げる点など、破壊と再生という聖書の枠組みそのままの映画であるとしている。またナヴィ族が挨拶する時、「あなたが見える」( I See You )と言う場面が何度か出てくるが、これは「あなたの本来のあり方ゆえに私はあなたを見る」という聖書のイエスの言葉が元になっているという。
「Avatar」
映画「アバター」の第3作「アバター:ファイア・アンド・アッシュ」を観た。第1作(2009 年)からもう19 年も経って、映像技術の進化が著しい。全編が CG で、映像のスケール感がすごい。第1作で、実写映像をリアルタイムで 3D CG に変換してしまう技術が画期的だった。この技術は当時、日本ではまだ企業や大学での研究段階だった。それを実際に使って映画を使ってしまったのが驚きだった。(写真はメイキング映像より)
俳優の演技の実写映像をもとに CG 化する。人間の動きをとらえる「モーション・キャプチャー」の技術で、俳優は手や脚に反射マーカーの線の入ったスーツを着て演技する。その動きをカメラで捉える。昔のモーションキャプチャーは関節部分に LED を着けていたが、こちらの方が滑らかに動きを捉えられそうだ。第2作からはさらに、俳優の顔の表情まで捉える「フェイシャル・キャプチャー」が加わっている。顔に黒い点のマーカーを着けている。微妙な表情を捉えられる。これらの CG 化した俳優の動きを背景のCG と融合する。だから撮影はロケもセットもいらない。広い倉庫のような場所で俳優が演技している。そのメイキング映像はこちらで→ https://www.youtube.com/watch?v=IfLNFNLoy5o
Pulitzer Prize
前々回、ピューリツァ賞受賞の写真「硫黄島の星条旗」が実はやらせだったということを書いたが、歴代ピューリツア受賞作品のなかで有名なものを挙げてみる。
ピューリツア賞の受賞作のなかで、もっとも有名な写真の一つは、「ナパーム弾の少女」だろう。ベトナム戦争で、アメリカ軍がナパーム弾で村々を焼き尽くしていたが、恐怖に怯えて逃げ惑う子供たちを撮っている。アメリカの通信社の専属カメラマンだったニック・ウトというベトナム人カメラマンが撮った。とくに中央にいる裸の少女が衝撃的で、アメリカ国内でのベトナム戦争反対の世論を加速させる役割を果たした。
日本人カメラマンも3人がピューリツァ賞の受賞をしている。その一人の沢田教一という人のベトナム戦争の写真で、「安全への逃避」という写真が世界的に有名になった。アメリカ軍の爆撃を逃れて、若い母親が4人の子供を連れて、川を渡っている。「写真」というメディアの訴求力の強さがわかる。
米軍の従軍カメラマンが終戦直後の日本へ来て、原爆被爆の広島で撮ったこの写真「焼き場に立つ少年」は、近年有名になったので、多くの人が見て知っていると思う。10 歳くらいの少年が、すでに死んでいる弟を背負っている。被爆して死んだ大量の死体を次々と焼き場で焼いているが、少年はその順番を待っている。
撮影したカメラマンは、衝撃的なこの写真を封印してきたが、70 年くらいの時を経て発表した。すると核兵器の悲惨さを伝える写真として世界中に知られるようになり、日本人もこの写真を初めて知ることになった。
なおこのカメラマンは、写真の少年はまだ生きているかもしれないと思い、来日して調べたことも話題になった。
戦争ドキュメンタリー映画「WW II 最前線. ヒロシマ」(NETFLIX) に出てくるが、終戦と同時にアメリカは広島と長崎に医師団を派遣した。医療が目的ではなく、原爆が人間に与える「効果」を測定するためだ。その結果、原爆のあまりにも悲惨な結果を知って、アメリカは原爆に関する情報を徹底的に隠蔽した。日本側の記録映像なども押収され廃棄された。また進駐軍は被爆者の口封じもした。そして原爆の非人道性など無かったことにした。おそらく「焼き場に立つ少年」の写真も、アメリカ政府によって長いこと発表を禁じられていたのだろう。