Fantastic Art in Belgium
先日書いたルーベンスもクノップフもベルギーの画家だった。2017 年に渋谷 Bunkamura のザ・ミュージアムで行われた「ベルギー奇想の系譜」展の図録を改めて眺めているが、この展覧会で、ベルギー絵画の歴史の全体像を見ることができた。15 世紀のヒエロニムス・ボス、ブリューゲル、ルーベンス、などから、20 世紀のクノップフ、ジェームス・アンソール、ポール・デルヴォー、ルネ・マグリット、までそうそうたる巨匠の作品が並んでいた。誰もが知っている名前だが、多くの人は、彼らがいずれもベルギーの画家だということをあまり意識していないと思う。同展からいくつかを紹介。
ある騎士が化死状態になった時に見た夢を描いている。天使によって魂が地獄に導かれ、そこで目にした恐ろしい懲罰の数々が描かれている。怪物に襲われる人間や、地獄の炎につつまれた街などが見える。
アンソールは、人間の内面に潜む虚栄や偽善や憎悪の感情を、グロテスクな表情の群像をモチーフにして描いた。明るい色彩に、皮肉やユーモアが込められている。