2026年7月26日日曜日

SNS

SNS Addiction 

先日、小中学生の全国学力テストの結果が発表された。それによると、「思考力」を試す問題で成績が悪い子供が多いという実態を示していた。そしてスマホや SNS の利用時間が長い子供ほど「思考力」の成績が低いというデータも示されていた。

SNS から流れてくる手軽な情報を見て分かったつもりになってしまい、それ以上に「なぜ?」とか「どうして?」とか能動的にものを考えなくなってしまう。昔の子供は本を読むのが大好きで、それが「思考力」を養っていたが、現在はスマホや SNS が子供から本を読む習慣を奪い「考える力」を低下させる原因になっている。

最近、子供の SNS の使用を制限する法律を制定する国が増えているのも。子供が SNS 依存のままで大人になってしまうことへの危機感がある。

歴史上「なぜ?」とか「どうして?」などと国民が思わないように、本を読むことを禁止して国家権力を維持していた時代がたくさんあった。その代表がヨーロッパの中世で、王権専制政治の権力を守るために、庶民がいろいろな考え方に触れて目覚めることのないように、本を読むことを禁じていた。だから中世は「暗黒時代」と呼ばれる。この時代を描いた「神々のたそがれ」という映画がある。本を隠し持っている人間は役人に見つかり、処刑される。


この映画は、ロシアがまだソ連時代に反体制的な映画を作っては何度も上映禁止処分を受けていた名監督アレクセイ・ゲルマンによるもの。映画の舞台を中世に置き換えて、思想・言論の自由を制限しているソ連の専制政治への批判をしている。

今 SNS のおかげで、本を禁止する中世のようことをしなくても、国民を操るのが簡単な時代になっているようだ。 


2026年7月25日土曜日

映画「1941」

 「1941」

NETFLIXで「1941」という映画を見たが意外と面白かった。これはスピルバーグ監督の映画で、こんな映画がスピルバーグにあったとは知らなかった。太平洋戦争中に日本の潜水艦がカリフォルニアに現れて、ロサンジェルスを攻撃して、人々がパニックになるというドタバタ喜劇だ。

調べてみたら、1941年に、日本の潜水艦がアメリカ本土を攻撃したのは実際にあった史実だった。カリフォルニア州の製油所を潜水艦から艦砲射撃して破壊した。すると日本の爆撃機がロサンジェルスに襲来するというデマが飛び交い人々はパニックになる。するとデマに慌てた米軍は飛んでもいない敵機に向かって対空砲火をメチャクチャに乱射する。これも映画通りに実際にあった事件だという。

映画はこの時のアメリカ人と米軍のおバカぶりを笑いものにしている。なおこれは1979 年の古い映画で、潜水艦艦長役で三船敏郎が出演している。こちらはかっこいい軍人として描かれている。


2026年7月24日金曜日

「シリベツ川の朝日」

Morning River

倉庫にしまいっきりだっただいぶ昔の絵。北海道のシリベツ川の上流の風景。夏の早朝、森に朝日が登ってきたた。このあたりはニセコのスキー場があり、冬には賑わうが、夏は誰もいず、シンと静まりかえっている。

「シリベツ川の朝日」12号 パステル


2026年7月23日木曜日

映画「ザ・クリエーター / 創造主」

 「The Creator」

3年前に見た映画「ザ・クリエーター / 創造主」を NETFLIX でやっていたのでもう一度見た。この SF 映画は、AI ロボットが登場するが、AI が人間を超えた能力を持ち脅威になるのではないかという人々の恐れを背景に作られている。

ロサンジェルスが核攻撃を受けて、アメリカは報復の攻撃をして全面戦争になる。その結果、人間どうしの殺し合いと、文明の破壊のし合いで、人類の文明は滅びてしまう・・・

ラストで、可愛い少女の姿をしたAI ロボットが、戦争で生き残った純朴な人々に歓呼の声で迎えられる。彼女は人間以上に人間性を持った AI だ。彼女が、邪悪な人間たちに変わって新しい文明世界を創り上げる「神」になることを示唆して映画は終わる。

日本語では、「クリエーター」はアーチストなどのもの創りの人を指すが、英語の「The Creator」は、「人間と天地万物を創造した全能の神」を意味する。この映画は AI を新しい神「The Creator」として描いている。

2026年7月22日水曜日

ドキュメンタリー「縦の支配 中国ショートドラマの光と影」

Short Drama for Smart-Phone in China 

昨日NHK BS で、「縦の支配 中国ショートドラマの光と影」という面白いドキュメンタリー番組をやっていた。。

今中国で盛んに作られているスマホ向け専用のショートドラマの制作現場の実態を暴いている。普通の映画と違って、スマホで手軽に見れるように縦長の画面で作られる。スマホばかり見ているスマホ依存症の人たちがこれにハマってしまう。このようなショートドラマ専門の配信会社が、中国にたくさんあって稼いでいる。彼らはAI を使って、どんな番組がウケるかを研究していて、それにもとづいて監督に指示を出す。もっとケンカを派手にやれとか、女の服の露出度をあげろなど、刺激の強い画面を続けさせて、視聴者に考える暇を与えない。だから題名の「縦」(スマホの縦長画面)による人々の「支配」というわけだ。

このビジネスが今中国ですごい勢いで伸びているという。もともと人に考えることをさせないスマホというメディアならではのビジネスだが、日本でも同じことがジワジワ広がりつつあるという。

2026年7月21日火曜日

国旗をモチーフにしたアート作品

Flag Desecration Law 

「国旗損壊罪」が国会で成立したが、アートにおける表現の自由との関係がよく問題になる。

アメリカの例で有名なのは、ジャスパー・ジョーンズの「星条旗」で、汚れたアメリカ国旗が画面いっぱいに描かれている。!950 年頃の作品で、当時全盛のポップアート作品だと本人は言っているが、政治的メッセージが込められていると解釈されることが多い。その時代はマッカーシズムが吹き荒れて、アメリカの民主主義が危機的な状況だったからだ。


日本ではこんな作品がある。国旗の布を糸にほぐしていて、国旗を「損壊」しているといえばしているが、これは「損壊罪」にあたるのかどうか?



なおアメリカで「国旗損壊罪」ができるきっかけになったアート作品がある。(以下は今年2/ 21 投稿の再掲)

「文化戦争  - やわらかいプロパガンダがあなたを支配する」(N. Tompson)という本は、芸術などの文化が、社会や政治に与える影響について書いているが、そこにアメリカで起きた、星条旗をモチーフにしたアート作品が物議をもたらした事件について触れている。

ドレッド・スコット・タイラーというアーティストが、1989 年にシカゴ美術館の展覧会に出品した「星条旗の適切な掲げ方は?」というインスタレーション作品が猛烈な批判を浴びた。

壁に、人種差別に抗議するデモで星条旗が燃やされている報道写真が貼られていて、その下に作品への感想を書くノートが置いてある。その手前の床には本物の星条旗が置かれている。ノートに書き込むためには国旗を踏みつけなくてはならない仕組みになっている。自身がマイノリティであるアーティストの、アメリカの人種差別に対する抗議が込められている。

多くの国民が星条旗への冒涜だとして激怒し、ブッシュ大統領も「けしからん」と非難し、議会は「国旗損壊罪」の法律を成立させたという。本の著者が指摘しているのは、芸術という「文化」が、政治権力者の武器として使われることと、一方でアーティストが自分を売り出すための道具として「文化」が使われるという「文化戦争」の実態だ。


2026年7月20日月曜日

「イタリアの静物」

 Italian Still Life

静物を大サイズで初めて描いた。

「イタリアの静物」50号 アクリル