2015年5月27日水曜日

閑人アーカイブ(3)「壊れた物たち」

廃屋や廃船は、人工物が自然物へ還っていくというはかなさの魅力と、幾何学的だった形が崩れつつある造形的な面白さがある。





北海道で見つけた廃屋。水産加工場だったらしい。雲間から光が射し込んでドラマチックな光景だった。






残雪の原野の廃屋。ぽつんとある寂しさ感を出すために、空を広くとる。






見事な廃船。壊れ方がじつにいい。荒涼感たっぷりの冬の北海道にぴったり合っている。

2015年5月21日木曜日

閑人アーカイブ(2)「水たまり」

田舎道の雨の水たまりには、なにか懐かしさを感じさせられる。





霞ヶ浦は、だだっ広いだけで何もない。雨があがって陽がさしてきた。水たまりに雲が写り、もうひとつの小さい空が見えていた。





秋の北海道 大沼公園。雨で水浸しの林道に光が反射して面白い造形ができていた。

2015年5月14日木曜日

閑人アーカイブ(1)「朝のひかり」

日が昇り、朝日が柔らかく輝く。「Softly, as in a Morning Sunrise」の歌のように • • •






北海道 尻別の川のほとり。夏の早朝で濃い霧がかかっている。ぼんやりした太陽が水面に反射して、太陽がふたつ見えるのが幻想的だった。






印旛沼の夏の朝。空も水も柔らかいオレンジ色にそまる。






あるリゾート地の森で出会った朝日。ちょっとメルヘンチックな風景。


2015年5月6日水曜日

ギャラリー閑人(7)「雨の風景」展

降りしきる雨、小雨、雨模様、通り雨、雨あがり、など雨のいろいろな表情を描いた作品を集めてみました。





降りしきる雨。遠景はかすんで色がなくなり水墨画のような白黒モノトーンだけ。映画のいちシーンのようです。
(フレデリック • ウォン)





小雨。雨の日は明暗のコントラストも色のコントラストも弱くなる。きれいなグレイッシュ色だけで描いています。
(ケン • ハワード)





雨模様。雨雲があらわれ、遠くは降りはじめて海がかすんでいる。近くはまだ少し明るい。天気の変わり目の雰囲気をとらえています。
(トレバー • チェンバレン)







通り雨。雨がやんで、道路はまだ濡れているが、明るい光がさしはじめた。雨のあとは空気が澄んでいる。そんな空気感を感じるすがすがしい絵です。
(トレバー • チェンバレン) 




雨あがり。雨が弱まって、薄日が射してきた。濡れている道路に光が反射する。こういうシーンは、ほんの一瞬で終わってしまう。
(斎藤共永)