James Rosenquist 「F-111」
反戦絵画の名作といえばピカソの「ゲルニカ」や、ゴヤ」の「銃殺」などがある。新しいところでは、1960年代のポップ・アーティストのジェームズ・ローゼンクイストの「F-111」という作品が有名だ。幅 26 m という超大作で、ニューヨークのMoMA に、部屋を囲む4面に展示されている。
当時続いていたベトナム戦争反対をテーマにした絵画で、題名は、ベトナムで爆撃に使われていた戦闘機「F-111」からきている。さまざまな身近な物が戦闘機のシルエットと組み合わされている。少女の笑顔、スパゲッティ、ケーキ、車のタイヤ、電球などの、市民の豊かな消費生活を象徴する物たちだ。
市民たちは平和だと思っているが、実際にはアメリカの戦闘機が人を殺していることを想えというメッセージが込められている。
反戦ポスターのように「NO WAR」といった直接的な文字を描き込まなくても、強いメッセージを訴えることができるのが絵画の力だ。
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