2026年9月6日日曜日

MLB 選手の人種構成

MLB 

MLB の試合を見ていると、大谷選手など日本人選手が3人いるチームはロサンジェルス・ドジャースだけで他にはないようだ。またドジャースはヒスパニック系の選手が多い。

そこで、MLBチーム全体の選手の人種構成を調べてみたら、以下のようだった。

  白人       60%
  ヒスパニック系  30%
  黒人         7%
  アジア系       3%

さらにチーム別を調べると、ドミニカやヴェネズエラなどが出身のヒスパニック系が多いのは次の3チームだった。
  アトランタ・ブレーブス (ジョージア州)
  サンディゴ・パドレス (カリフォルニア州)
  ヒューストン・アストロズ (テキサス州)
これらは南部の「サンベルト」と呼ばれる地域だ。メキシコ国境と接していて、カリブ海にも面しているから、ヒスパニック系が多いのはわかる。そしてこれらのチームは、リーグの順位で上位にいる強いチームだ。この地域はシリコンバレーの IT 産業やヒューストンの宇宙産業などハイテク産業で発展している豊かな州だから、金の力でいい選手を集めているのかもしれない。

一方で、黒人が多いのは、次の2チームだ。
  ミネソタ・ツインズ (ミネソタ州)
  シンシナティ・レッズ (オハイオ州)
これらの州は、北部の五大湖周辺の「ラスト・ベルト」(錆びた地域)と呼ばれる地域だ。かつては自動車や鉄鋼などの製造業で栄えたが、今では衰退している。ここの工場労働者は黒人が多いから、それが野球の選手にも反映しているのだろう。リーグの順位は下の方にいる。


このような MLB 選手の人種構成はアメリカの政治を反映しているように思える。「ラストベルト」は労働組合が強く、民主党の牙城だったが、「製造業の復活」を掲げたトランプが労働者の支持を集め、共和党が強くなり、多くの州が選挙の接戦州になっている。

「サンベルト」はもともと共和党の保守的な岩盤支持地域だったが、近年はハイテク産業の発展によるリベラル層の増加と、ヒスパニック系などの多様な人種構成に変化して、民主党が躍進し始めて、ここも接戦州になっている。トランプ大統領は白人労働者の雇用を守るという名目でヒスパニック系移民の排除を掲げ、取り締まりを強化している。

カリフォルニア州は移民に寛容で、それがドジャースやパドレスの選手構成に反映しているようだ。トランプの過激な移民取り締まりに反対する市民の大規模デモがロサンジェルスで起こり、警察と衝突する事件も起きた。

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