2026年9月25日金曜日

池田学の津波の絵

Manabu Ikeda 「Rebirth」

連日 TV で千葉の洪水の映像を見ていて、池田学の絵画を思い出した。個展「The Pen」展(2017 年)のなかで、東日本大震災の津波をテーマにした代表作「再生」があった。図録の表紙(右図)にも使われている。

東日本大震災の翌年から3年かけて制作された3m ×  4m の大作だが、ペンとインクだけで描かれている。全体を離れて見ると、津波に襲われた巨木が再生して、花が咲いている美しい光景のようだが、そうではない。細部を細かく見ていくと、さまざまなことが細密に描かれている。それは作者のアポカリプス(終末論)的世界観の表現だ。

「再生」の全体図。老木の根本に津波が押し寄せているが枝は花を咲かせている。
「破壊と再生」という壮大なテーマだ。

中央下部の部分拡大図。壊れた建物や看板があり、
グニャグニャに曲がった線路などが見える。自然の力で崩壊した文明を表している。

中央部分の部分拡大図。老木の根っこに目玉があって、不気味な怪獣のように見える。
ガレキは、怪獣に喰われた人間の内臓のようだ。

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