2026年2月25日水曜日

透視図と投影図

 Perspective Drawing & Projection Drawing

今さらながらだが、透視図と投影図の違いについて。


幼児が描いた食卓の絵で、テーブルをほぼ真上から見たように四角形に描いている。子供はまだ「投影図」的にしか物を見ることができない。(図は「Objective Drawing Techniques」より)

見えたとうりに描く「透視図」(遠近法)的な見方ができるようになるのは大人になってからだ。学生のスケッチで、テーブルと食器が斜め上から見た「透視図」で描いている。(図は「Objective Drawing Techniques」より)


「投影図」は立体物を、正面図、側面図、上面図の3面を別々に描くいわゆる「3面図」として、製品の設計図で使われる。見る人は実物の形を理解するのに、3つを頭の中で合成しなければならない。見ただけで形がわかるように描く絵画では「投影図」的に描くことは少ない。

しかし意図的に「投影図」的に描いた絵画もある。ボナールの絵で、部屋全体は「透視図」で描いているが、テーブルだけは高いところから見た「投影図」的に描いている。上の幼児の絵と同じ視点だ。

モランディの静物画は、テーブル上のビンを描いたが、ビンをほぼ真横から見た側面だけを描いている。上面はわずかしか見えていない。立体感や奥行き感をなくしている。側面図的な「投影図」だ。

0 件のコメント:

コメントを投稿