The Pale Rider in Four Horsemen
一昨日、「デューラー展」(国立西洋美術館)にあった「4人の騎士」について書いたが、その続きを。この絵で、4人の騎士が、人々を蹴散らしながら疾走している。4人は、世の中に災厄をもたらすものを表すシンボルになっている。
白い馬の騎士は「戦争」のシンボル。
赤い馬の騎士は「内乱」のシンボル。
黒い馬の騎士は「飢饉」のシンボル。
青白い馬の騎士は「死」のシンボル。
この「4人の騎士」のテーマは、中世から現代まで、繰り返し取り上げられてきた。だから、西洋美術史を理解するには、この「4人の騎士」について知ることが避けて通れない。
4人の中でも特に、「青白い馬の騎士」を主役にした絵画が多い。この絵の左下で、人を刺し殺す道具を持って、痩せた馬に乗っているヒゲの老人だ。
この騎士は、英語で「Pale Rider」で、Paleとは「青白い」という意味で日本語の「蒼」にあたる。(「顔面蒼白」などいう言い方がある。)
日本に「蒼騎展」という絵画の公募展があるが、「蒼騎」も「青白い馬の騎士」からきている。こんなところにも、「青白い馬の騎士」の絵画への影響の大きさがわかる。(アマチュアの展覧会で、内容は名前と関係ないが)
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