All Quiet on the Western Front
描いたのは、カール・ロベルト・ボデクというユダヤ人画家で、強制収容所に送られ、そこで死んだ人だが、収容所の中でこの小さな水彩画を描いた。背景に見えるのは強制収容所の建物だ。
この絵を見たとたん、映画「西部戦線異常なし」を思い出した。この世界一とされる反戦映画の名作だが、ラストシーンが映画史に残る有名なシーンだ。若い兵士が、塹壕の外にとまっている蝶を捕まえようとして塹壕から身を乗り出した瞬間、撃たれて死んでしまう。
実はこの時、独仏の停戦協定が結ばれていて、撃ち合いが終わる時間のたった3分前だった。戦争の虚しさが強烈に伝わってくるシーンだった。この映画は1930年公開で、世界中で大ヒットしていたので、「春の一日」の画家も映画を見ていて、その影響を受けていたという。
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