高齢化社会で、長生き願望の強い年寄りが多い。だから健康長生きの秘訣を求める人たちの需要に応じて、老人医療が専門の医者の本が売れる。例えばある本では、「人生のピークを老後に持ってこよう」と言っている。現役時代にやりきれなかったことを、引退した後にも諦めずに頑張ろうと言う。それが「幸せな最期を迎えるコツ」だというのだ。
自分を振り返ってみると、失敗だらけのろくでもない人生だった。だからこれ以上長く生き続けたいとは思わない。しかしこの本に共感する人たちは、きっと素晴らしい人生を送ってきたから、それをもっと続けたいと思っているのだろう。うらやましいことだ。
しかし自分の場合、現役時代にじゅうぶんにやれなかったのは、自分の能力が足りなかったからで、今更「老後にピークを」などと言われても意味がない。それができるくらいなら若いうちからもっと努力しておけよという話だ。
だからいまさら頑張ろうなどという気はない。今までやってきた趣味を気楽に続けるだけだ。趣味は、本と映画と絵の3つなので、引退後は、図書館、映画館、美術館へ通ってきた。それを勝手に「3館生活」と呼んできた。しかし最近はそこへ行くだけの体力が衰えてきた。その代わりに、ネット通販の Amazon で、本もDVD も画集も入手する。だから「3館生活」はもう必要なくなった。くだんの医者先生は体力があるうちにいろいろやっておけというが、そんな心配はない。
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