2026年1月22日木曜日

「視覚の法則」

 Gestalt Psychology

「視覚の法則」という本は、人間がものの形を見た時、それをどう認識するかという「視覚心理学」のバイブルのような本だ。様々な事例をあげているが、一例を挙げるとこの図がある。

3つの円の一部が欠けていて、3つの直線が途切れている。いずれも不完全な形だ。しかしこれを見た時人間は、中央に目に見えない三角形があって、それに丸と線の図形が隠れていると感じる。

つまり、丸も直線もバラバラで不完全であるが、それらをまとまった一つのものとして見る性質が人間にはある。


同様な例として、こんな図も出てくる。右図のような図を見た時、人はどういう形として認識するかという問題だ。当然、下図の左のように、二つの円が交差していると見る。右図のようにバラバラな3つの形には見ない。左の方が、線が連続した、まとまりのある形だからだ。


最近、日本の二つの政党がくっついて、一つになり、そのロゴマークが発表された。このデザインを上記のことに照らして見ると面白い。

そのマークは右のようなデザインで、上記の二つの円の交差に該当している。この特徴は、二つの円のずれ方が少ないことと、円が重なっていない部分が青に着色されていることだ。だから重なり部分よりも、二つの三日月形の部分が強調されている。つまり上の図の右側のバラバラの円の見え方になっている。

発表によれば、今まで政策がかなりズレていた2党が歩みよって、共通の「中道」を目指すということだ。しかしこのデザインでは、共通部分よりも元の二つのバラバラの形ばかりが見えてしまう。これでは二つの党がくっつくことで、今までとは違う新しい共通の理念が生まれるということが伝わってこない。

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