2026年7月18日土曜日

ユベール・ロベールのパリの解体

 Hubert  Robert

『Futures & Ruin  Eighteenth-Century Paris and the Art of Hubert  Robert』は、訳せば『未来と破壊  18世紀のパリとユベール・ロベールの芸術』で、パリの街の「破壊と再生」という観点からユベール・ロベールの絵画を解説した面白い本だ。

18 世紀のパリは人口の急増と、劣悪な都市環境と、広がる貧富の差に市民の不満が高まり、フランス革命につながるのだが、革命後にナポレオン3世の命令で、古い建物を壊し、新しい都市に再生する都市計画が行われ、それが現在のパリの姿になった。

ユベール・ロベールは、廃墟になった古代ローマの遺跡を描いて「廃墟の画家」といわれたが、そればかりではなく、上記のような、パリの古い建物が壊されて新しい街へ再生していく絵をたくさん描いた。いわば現在進行形で廃墟ができていく絵だ。前回の「バスチーユの解体」もその一つだった。同書からそういう作品を紹介する。

オペラ座の解体

教会の解体

セーヌ川のほとりの火事。市民が勝手に建てた木造の家がよく火事を起こした。

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