Westward the Course of Empire Takes its Way
前回、アメリカの西部開拓を描いた絵画「アメリカの進歩」について書いたが、その続きとして、もうひとつの絵画「西へ、帝国は進む」について。これはエマニュエル・ロイツェという画家が1861年に描いた。
19 世紀アメリカは西へ西へと西部開拓をして、アメリカ全土を領土にする、そして太平洋岸へ到達する。この絵は、その瞬間のアメリカ人の歓喜を描いている。人々が眺めているのは太平洋のかなたで、そこは黄金色に光輝いている。
アメリカ大陸の次はさらにその先のアジアを目指そうというアメリカの野望を描いている。実際にハワイを併合したり、スペインと戦ってフィリピンを領有したりしている。日本にペリー提督の黒船が来航して開国を迫ったのもその一環だった。
ペリーは手記の中でこう書いていたそうだ。『アメリカという優れた文明国が、門戸を閉ざす未開の国日本を啓蒙し、世界貿易の輪に引き入れるのは神の意思である』これは「アメリカの進歩」の絵で、女神が暗闇に光をもたらしているのと同じ思想だ。
この絵は現在、アメリカ連邦議会の議事堂に飾られているそうだ。つまりこの絵は西部開拓時代以来の帝国主義的なアメリカの野望を示している。トランプ大統領がグリーンランドをアメリカが領有すると一方的に宣言したりするのも、この文脈からすると理解できる。
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