「Isoroku Yamamoto」
NETFLIX で、映画「山本五十六」を配信している。戦記映画ではなく、山本五十六を違った視点から描いている。太平洋戦争が始まる前、対米戦争について国論が二分されていた。その中で戦争反対の急先鋒だったのが山本五十六だった。
当時の朝日新聞(映画では『東京日報」に変えてある)が、過激な主戦論で国民世論を煽って、開戦に導いた事実は、今ではよく知られているが、映画は同新聞の内幕を描いている。
開戦反対論の山本五十六はだんだん少数派になっていくが、その時のシーンで、朝日新聞の記者が取材に来る。すると記者は威丈高に「あなたは弱腰だ」と言って山本に迫る。それに対して山本は、戦争がいかに無意味かを冷静に説明する。そして客観的事実に目を背け、威勢のいいことばかりを言う記者に、「眼で見ろ。耳で聴け。心で想え。」と報道機関の責務を諭す。やがて戦争が始まると山本は、不本意ながら太平洋艦隊司令長官として真珠湾攻撃の指揮をとるが、やがてミッドウェー海戦で大敗北をする。しかし朝日新聞はその事実を隠して大戦果を挙げたかのように報道して、国民の戦意高揚を煽る。朝日新聞の編集室のシーンがたびたび出てくるが、編集長が記者たちにもっと過激な記事を書けと檄を飛ばしている。
そして終戦となる。すると次の日の編集室にはもう新しい編集方針の張り紙が貼ってある。「軍備より平和を!」「アメリカの民主主義から学べ!」 これが有名な朝日新聞の「手のひら返し」だ。ラストシーンで記者が、焼け野原になった東京を眺めながら、山本五十六の言った言葉『眼で見ろ。耳で聴け。心で想え。』をかみしめている。
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