2026年7月17日金曜日

ユベール・ロベールの「バスチーユの解体」

 Hubert Robert

上野の国立西洋美術館の常設展示で、ユベール・ロベールの作品が3点展示されていて、同館の目玉作品になっている。その3作もそうだが、ユベール・ロベールは、廃墟になった古代ローマの架空の建物を描いて「廃墟のロベール」として有名だが、彼には「バスチーユの解体が始まる日」(The Bastille in the Fiest Days of Its Demolition)という作品がある。

 1789年のフランス革命の発端になったのは、民衆によるバスチーユ牢獄の襲撃だったが、その事件をユベール・ロベールはリアルタイムで目撃していた。そしてすぐに牢獄を解体する作業が始まったが、この絵はその情景を描いている。巨大な牢獄の手前で、作業員たちが働いている。建物のてっぺんはレンガが投げ落とされてすでにギザギザになっている。王政フランスのシンボルが目の前で廃墟になりつつある現実を描いていて、フランス革命のドキュメント絵画になっている。


なおフランス革命後に、ユベール・ロベールは、ルーブル宮殿を現在のようなルーブル美術館へ改造する計画に携わり、完成とともに初代館長になった。ユベール・ロベール自身も何かとフランス革命に関わった人だった。


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