閑人の絵日記
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2019年7月3日水曜日
絵画のフレーミング
Framing
図:ヘイゼル・ハリソン「パステル教室」より
よく絵画の入門書に、描き始める前に、まず風景をどう切り取るかをよく検討しようと書かれている。そのためのツールとして「フレーム」を使うことを勧めていることがある。ボール紙で作った枠を通して風景を眺め、最適の切り取り方を探す。同じ風景でも切り取り方によってイメージが全く違ってしまうから、自分が描きたいテーマに一番合ったものを探そうということだ。
「フレーム」は「額縁」だから、実際の風景に額縁をはめることで、出来上がった絵に額縁をはめた状態を予測できる。この検討をすることを「フレーミング」という。この言葉は絵以外のところでも使われる。ニュースになった問題をどういう「枠組み」で捉えるかによって、問題の解釈の仕方が人によってがらっと変わってくる。この「枠組み」が「フレーミング」だ。
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