2019年7月5日金曜日

江戸時代の旅行ガイドブック

Travel guide of Edo period

この間の「江戸の凸凹」展は、広重の「名所江戸百景」の、高低差のある江戸の地形の面白さを描いた絵が中心だった。

江戸時代は旅行ブームで、ガイド付きのツアー旅行も盛んだったそうだ。そのニーズから全国各地の旅行ガイドブックが出版され、広重の江戸百景もその役割だった。お登りさん向けのお手軽ツアー「江戸見物四日めぐり」というのもあり、それ用の1枚ペラのガイドもあったそうだ。

各地の「〜名所図絵」を次々に描いたのが、秋里籬島という人で、その中の一枚にこんな絵があるそうだ。ガイドが風景の説明をしているのに、旅行者はそっちのけでガイドブックばかりを見ている。新しく流行り始めた旅のスタイルを皮肉ったものだという。(タイモン・スクリーチ著「定信  お見通し」より)

風景がネットの写真どおりだと確認しに行くのが旅の目的で、行った証拠に SNS 用の写真を撮れば満足、という今のスタイルとすでに同じ感覚なのが面白い。

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