Hearing aid in Edo
補聴器の一種で、集音器というのがある。聞こえにくいとき、耳に手を当てるのと同じ原理で、耳たぶの面積を広げて音を集めるという超アナログな道具。コンサートなどで使うのが主な目的だが、意外なくらい効果がある。
こんなことを思い出したのは、こういうアナログ式の補聴器が、すでに江戸時代から使われていたことを本で知ったから。西洋から入ってきた色々な道具が国内でも模造されて、江戸商人たちがそれで商売をしたので、補聴器もけっこう普及していたらしい。下の絵で、左の男がラッパ式の補聴器を耳に当てている。なお、右の男が目に当てているのは望遠鏡で、視覚補強と聴覚補強の道具が対で描かれているのが面白い。(「大江戸視覚革命」より)
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