Wveth ”Wind”
ワイエスには「風」をテーマにした絵がある。
室内は古く汚れていて、ブラインドは半分降りている。人の気配を感じない静寂の部屋だ。屋外は曇っていて、原っぱだけの寂しい風景が見える。遠くに海が少しだけ見えていて、そこから吹いてくる風がレースのカーテンを揺らしている。風のおかげでどこか哀愁を感じさせる。
「洗濯物」
Wveth ”Wind”
ワイエスには「風」をテーマにした絵がある。
Streaming Movie
最近、映画を見るのが、NETFLIX 中心になってしまった。NETFLIX オリジナル作品がすごい量で配信されているが、それらは映画としてのレベルは必ずしも高くない。アカデミー賞などの賞をもらったという話は聞かない。そしてシリーズドラマが多いのも特徴だが、長すぎて間延びした内容が多く、2時間に凝縮されている映画のような密度感がない。だからつまらない部分はどんどん早送りで飛ばしながら見る。
NETFLIX が盛んになり始めた3年ほど前に出た「映画を早送りで観る人たち」(稲田豊史)という本は、 NETFLIX で映画を観る若者たちの実態を調べている。
Theater to Streaming
ネット配信の普及で、映画界の勢力図がすっかり変わってしまった。そもそもこうなるまでの映画会社の歴史とはどういうものだったかについて「ハリウッド100 年史講義」(北野圭介)に詳しく解説されている。そのおおまかな歴史は・・・
1920 年頃から映画は、それまでの職人的監督による見せ物的な映画から脱却して「映画産業」として成長していく。映画制作は、計画的・効率的に行われるようになる。「シナリオ」が導入され、「プロデューサー」のもとで、システマティックに映画作りがされるようになる。
そして1930 年頃に生まれた「トーキー革命」により、映画産業は「黄金期」をむかえる。観客を集めるための劇場確保に多大な設備投資が行われた。そして映画会社の競争が激化した時、大恐慌が起こる。その結果、映画会社の淘汰と再編が起こり、「ビッグ5」と「リトル3」が生き残る。
「ビッグ5」とは、パラマウント、MGM、20世紀フォックス、ワーナー・ブラザース、RKO、の5社。「リトル3」とは、ユニバーサル、コロンビア、ユナイテッド・アーチスト、の3社。
・・・という歴史の流れの中で、現代はネット配信が主流の時代になった。NETFLIXはオリジナル作品を次々に制作している。また従来の映画会社から作品のライセンスを買い取り、ネット配信をしている。ということで、現代のハリウッドの新たな勢力圏は「ビッグ3」と呼ばれている。それが
Okinawa Memorial Day
おととい 6 / 23 は「沖縄慰霊の日」だった。81年前に沖縄戦で敗北し、日本の敗戦が決定的になった日だった。
米軍が上陸し、日本軍が壊滅し、20 万人が死んで、悲惨な状態にあった当時、メディアは沖縄戦をどう報じていたか。「朝日新聞『戦時社説』を読む」(室谷克実)という本は、開戦から終戦までの朝日新聞の社説すべてを調べているが、それによると、昭和 20 年5月 27 日の朝日新聞の社説は以下のように書いている。
「・・・沖縄では在日米軍基地の集中に伴う過重な負荷が今も続く一方で、今の政府に
沖縄の苦難の歴史を顧みる姿勢は見られない。・・・沖縄の悲惨な歴史を風化させるこ
となく、語り継がなければならない。・・・」
The Holocaust
先日(6 / 22)のNHKの「映像の世紀」で、「ホロコーストの記憶と揺れる世界」があった。ホロコーストが、現代の世界に及ぼしている影響を検証していた。ドイツは加害者の罪を背負い、アメリカは救えなかった自責の念を負っている。この二つの国が現在もイスラエルを支援しているが、そのことが今の揺れる世界の原因になってきたことを検証している。
番組でホロコーストについてどう思うか、というイスラエルでの世論調査について触れていたが、下記のような結果だったそうだ。
Christina Olson
開催中の「ワイエス展」(東京都美術館)の紹介をNHKの「日曜美術館」でやっていたが、同展の学芸員が、「境界」という言葉をキーワードにしてワイエスの作品を解説していた。その中で、 「クリスチーナ・オルソン」は「屋内と屋外」の境界を描いているとしている。クリスチーナはその二つの「境界」に座っている。足が不自由だったクリスチーナの、外の世界への想いを表現しているというのだ。そしてこのドアが開いた戸口という「境界」は、内と外を「隔てる」と同時に、両者を「結びつける」役割をしているという。Climate Fiction
あまり一般的になっていないが「クライメイト・フィクション」( Climate Fiction )という映画のジャンルがある。環境破壊、地球温暖化、気候変動、大気汚染、自然災害、食糧危機、などなどの環境問題をテーマにした映画だ。映画の仕立てとしては、パニック映画、ディザスター映画、などの形をとることが多い。その中から印象に残っている作品をあげる。