「Make America Great Again」 Reagan & Trump
前回、ケネディ暗殺事件について書いたが、ついでにもうひとつ1980 年のレーガン大統領の暗殺未遂事件について面白い話がある。以下は「大統領とハリウッド」(村田晃嗣)より。
レーガンは演説会場のホテルを出た瞬間、至近距離から銃撃された。胸を撃たれて重傷を負い、多量の出血でシャツは真っ赤になっていた。しかし病院に搬送されると、なんとズボンのシワを伸ばし、ジャケットのボタンを止めてスックと立ち上がった。そして救患用入口へ自力で歩いて行った。しかし病院に入った瞬間に崩れ落ちて、意識不明になった。ところが病室に入ると意識を取り戻す。そして患者の手を握る女性看護師に「ナンシー(妻)には内緒だよ」とつぶやいたそうだ。生死の境にあってもレーガンは、ユーモアを失わなかった。まるで映画のエピソードのように自らを演出した。レーガンは元ハリウッド俳優で、勧善懲悪的な B級映画で強い男を演じていたが、その自分のイメージどうりに演じた。 これによって大統領としての人気を確立した。
そのマッチョな「強い大統領」のイメージを利用して、「強いアメリカ」の威信をとりもどうそうとする、「Make America Great Again」を掲げた。つまり今、トランプ大統領が掲げる「Make America Great Again」はレーガンの焼き直しなのだ。そしてトランプが銃撃を受けた時、立ち上がって拳を振り上げて「強い大統領」を演じたのもレーガンを真似している。
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