Penicillin
新種のウィルスが発生して、感染したオランダ人が死亡したと報じられていた。各国はパンデミックを防ぐ対応を始めたという。それでコロナの時に読んだ本を思い出した。「世界史を変えたパンデミック」(小長谷正明)という本は、歴史上のパンデミックがいかに世の中に大変化をもたらしたかについて書いた面白い本だ。その中に日本におけるペニシリン開発についての話が出てくる。
第二次世界大戦中、アメリカで「ペニシリン」という強力な薬ができたらしいという噂が入る。しかし日本とドイツは交戦国なのでアメリカの情報が入ってこないから、独自開発せざるをえなかった。
ドイツは終戦までに開発に成功しなかったが、日本は研究者を総動員して開発に成功した。終戦の一年半くらい前にはすでに量産もしていたそうだ。おかげでたくさんの負傷兵の命を数うことができた。東京大空襲の時も民間人の命を救った。医学先進国の日本の成果だった。
そして同書に面白い話が出てくる。開発を成功できなかったドイツは、撃墜したアメリカ機のパイロットが持っている救急用ペニシリンを回収していたそうだ。しかしそんな微量では一般兵士には使えない。ヒトラー暗殺未遂事件(トム・クルーズ主演の「ワルキューレ」で映画化された)が起きた時、大事にとってあったペニシリンを重傷を負ったヒトラーに打って命を救ったという。

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