2014年6月13日金曜日

ワイエスの「犬の絵」ベスト

アンドリュー • ワイエスは自分の愛犬よくモチーフにしているが、彼の犬に対する愛情のまなざしが伝わってくる。鉛筆デッサンを繰り返し、それを素材に使って絵にしていく。いちばん上の絵は、「遠雷」というタイトルで、自分の奥さんが寝ているところをスケッチしていたとき、遠くでかすかに雷の音がして、それに気づいた愛犬が草むらからひょいと顔を出して聞き耳を立てた。そこで犬をすばやくスケッチしたが、犬の方を主役にするために奥さんの顔の上に帽子を追加して隠してしまった。これはワイエス本人の説明。中の絵は、夏の強い日射しと木陰のすずやかな空気が伝わってくる。下の絵は、光を巧みに使って、L字型の大胆な構図を作っている。





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