「9 / 11 : The Falling Man」
9.11 同時多発テロの日に、現場にいた新聞記者が撮影した写真「落ちる男」(The Falling Man)が問題になった。炎と煙の苦しさに耐えられず、超高層の貿易センタービルから飛び降りる男の写真だった。翌日の新聞にこの写真が載ると、あまりにショッキングだったので、批判が集まり、すぐにこの写真は封印されてしまう。以後この写真はメデイアで取り上げられることはなかった。
ところが、まもなくイギリスで作られた「落ちる男」(「9 / 11 : The Falling Man」)というドキュメンタリー映画で、落ちるシーンがたくさん出てくる。それによれば飛び降りたのは、写真の一人だけでなく、数百人だったという。彼らの体は地面で砕け散り、がれきに埋もれてしまったので、今でも正確な人数はわかっていないという。遺族が「飛び降りたとき、すでに失神していたことを願っている。」と語るのが痛切だ。
映画で、もっとひどいシーンが出てくる。酸素を求めて窓の外へ出て窓枠につかまっている鈴なりの人たちの姿だ。あまりにも残酷で、映画を最後まで見ることができなかった。それをここで出すのは、はばかれるが、ピントをぼかして出してみる。
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