閑人の絵日記
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2020年5月22日金曜日
”死んだ都市”の絵(その2)クレリチ
Clerici
クレリチ の ”死んだ都市” のなかでいちばん有名な「水のないヴェネチア」。ヴェネチアは、海の干潟(ラグーン)に無数の杭を打って、その上に島を作り家を建て、島どうしを橋で繋いで、現在の「水の都」ができた。この絵は、水が干上がって街が宙に浮いてしまう悪夢を描いている。
「竜巻」では、大きな都市が竜巻に襲われて、家々は屋根が吹っ飛び、壁がむき出しになり、街は砂に埋もれて砂漠化している。クレリチ がトルコのアナトリア半島を旅した時のスケッチをもとに描いたというが、その地では、歴史上たくさんの文明が発祥しては、滅びた。自然の変動によって、文明が没落するヴィジョンを描いている。
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