先月、ライトの建築群8件の世界文化遺産登録が決まった。グッケンハイム美術館や落水荘など、そうそうたる作品だが、アメリカの建築だけで、日本にある作品は含まれていない。
全8作品の解説→ https://mikissh.com/diary/frank-lloyd-wright-sites-to-become-world-heritage/
ヨドコウ迎賓館 |
老朽化による維持の難しさや、高層ビルにして室数を増やすために解体を決めた。解体中止を求めて「帝国ホテルを守る会」が必死の運動をするが、ダメだった。今では明治村に一部の「残骸」が残るだけになった。(大内田史郎「旧帝国ホテルの解体から移築に関する研究」より)
解体した1967 年といえば高度経済成長時代で、高層ビルを建てるのが「近代化」だと思われていて、建築の文化的価値は理解されなかった。今では歴史的建築に落書きしただけでも犯罪になるが、落書きどころか全部壊してしまったのだから何ともすごい。
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