2024年12月30日月曜日

ミラノ空港での思い出

Lod Airport Massacre 

昨今の、イスラエル対パレスチナの終わらない戦争を見ていると、 50 年くらい前の経験を思い出す。

仕事でイタリアのミラノへ出張した時のことだが、空港でいきなり銃を持った警備の兵士3人に囲まれた。そして別室へ連行され尋問を受けた。スーツケースと一緒に持っていた大きなダンボール箱がまずかったようだ。中身は仕事関係の資料だったが、銃を突きつけながら、箱を開けろと言う。言われるとおり開けて中身を見せるとやっと釈放された。

(事件直後の空港。警察庁のサイトより)
1972 年に「テルアビブ空港事件」が起きた。イスラエルの空港で、テロリストが銃を乱射し、約 100 人の死傷者が出た。犯人は「日本赤軍」の3人の日本人で、「パレスチナ解放人民戦線」の支援を受けて無差別殺傷のテロに及んだ。

この事件に衝撃を受けて、各国の国際空港で、軍隊が警備をするようになった。特に日本人に対して警戒が厳しくなった。ミラノ空港での自分も、爆弾を持っている日本人テロリストと疑われたわけだ。

そしてイスラエルとパレスチナは、その当時と変わることなく、いまだに無差別殺傷テロの応酬を続けている。


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