Museum of art in high school
出身の高校には、高校にしては珍しい付属美術館がある。開校した明治時代から現代まで、画家になった卒業生たちの作品を展示している。自分と同時期に在学していた仲間の作品もあり、訪れると昔のことが蘇る。
芸大を目指す優秀な人たちが毎日放課後に美術室に来て石膏デッサンに励んでいた。そして受験時期になると、進路の決定を迫られる。毎年1~2名が芸大合格を果たすが、それに届かなかった人たちの多くはデザイン系の大学へ進学した。
一年下の後輩の K さんは、芸大に進んだが、卒業後はデザインの道へ転身し、自動車会社の T 社で車のデザイナーとして活躍した。そのレンダリングが展示されている。
同級生の M さんは最初からデザイン系の大学へ進み、卒業後は大手電機メーカーのデザイナーになったが、ほどなくして辞めてしまい、水彩画家になった。日本水彩画会会員で、多くの受賞をしている実力者だ。高校の時にやりたかった本来の道へ戻ったかたちだ。
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