2024年12月28日土曜日

カンディンスキーと「青騎士」、そして「蒼騎展」の思い出

 Kandinsky「Die Blaue Reiter」

カンディンスキーは 20 世紀初頭に、表現主義絵画の運動を起こした。それは、印象主義のように、外界を写しとるのではなく、人間の内面を表現する絵画で、革命的だった。その運動の理念を表明するために、カンディンスキーは雑誌「青騎士」を創刊した。

2011 年に「カンディンスキーと青騎士」展が三菱一号館美術館であった。そこに「青騎士」の創刊号の現物が展示されていて、ちょっと感動だった。たしかに表紙に、青い馬と騎士が描かれている。そして「青い騎士」は20 世紀の美術革命のシンボルになった。

「蒼騎展」という公募展がある。蒼騎会という画会の公募展だ。その名前はカンディンスキーの「青騎士」から来ている。(「蒼」=「青」) 同展のホームページにそのことがはっきりと書かれていた。

17 年前の 2007 年に、その名前に憧れて、この公募展に参加したことがある。同展が国立新美術館に進出した最初の年だった。しかし参加してみると、その内容は名前とまったく関係がないことがわかり、すぐに2年くらいでやめてしまった。そして現在のホームページには「青騎士」の言葉は削除されている。


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