Data and Information
厚生労働省による平均健康寿命の調査結果が報道されていた。「男性は⚪︎⚪︎歳、女性は⚪︎⚪︎歳で、前年より⚪︎⚪︎歳伸びた」などの「データ」を見て「自分もそろそろ健康寿命になるから健康に気を付けよう」などと思ったりする。しかし国レベルとしては、そんなことのための調査ではないだろう。推測だが、おそらくこの「データ」を元に、健康保険や介護保険の支払いに必要な金額の将来予測をしているに違いない。あるいは減っていく労働力人口の推移の予測をして労働政策に活かそうとしているかもしれない。数値的な「データ」より、そこから得られた「情報」の方に興味がある。
「健康寿命は⚪︎⚪︎歳です」という数値データを示されても「ああそうですか」としか言いようがないが、それを解析した結果は価値のある「情報」になる。調査というのはなんでもそうで、気温や気圧や風力の数値データを示されてもなんの役に立たないが、それらを総合して「天気予報」にすれば役にたつ「情報」になる。
健康寿命のような大きなことでなくとも、SNS で接する日常的な情報でも同じことがいえる。例えば旅についてのサイトで、交通手段や経路や所要時間などの「データ」だけで、旅で得た気づきや感想などの「情報」が書いてなければ、「ああそうですか」で終わってしまい何の参考にもならない。
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