WW II, HIROSHIMA
「WW Ⅱ 最前線 カラーで甦る第二次世界大戦」(NETFLIX, 2009) は記録映像によるドキュメンタリー映画だが、シリーズの最終回が、「ヒロシマ」だ。日本の敗戦がはっきりしてきたころ、日本は本土決戦という”集団自決”の決心をする。一方アメリカは、どう戦争の決着をつけるかで大議論になる。出来たばかりの原爆を使うかどうかで議論が分かれる。政治家や軍幹部や科学者のかなりが、人道に反する兵器使用に反対した。しかし最終的に大統領の決断により原爆投下が決まる。ヒロシマで、一瞬にして7万人以上の人間を殺した”大成功”に政府も国民も大喜びする。もともとアメリカでは、日本人は人間でないというプロパガンダをしていたから、人間でない人間を殺しても「人道」に反しないと本気で信じていた。
その結果、原爆のあまりにも悲惨な結果を知ったアメリカは、原爆に関する情報を徹底的に隠蔽する。日本側の記録映像なども押収され廃棄される。また進駐軍は被爆者の口封じもした。そして原爆の非人道性など無かったことにする。
・・・以上のように、この映画は、アメリカの”欺瞞”を暴いている。今まであまり知られていない事実も知ることができる。おりしも、「日本被団協」がノーベル平和賞を受賞した。核兵器廃絶を訴えるその切実な声を、この映画は裏付けている。
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