2025年1月27日月曜日

直感的ユーザー・インターフェース

 Intuitive interface

去年のことだが、いつも利用している市立図書館の WEB サイトのシステム変更が行われた。そのとき、新システムの試行期間があり、それに対する利用者のパブリック・コメントを募集していた。なかなか良心的だ。それで、蔵書検索や貸し出し予約の「使いやすさ」についていくつかのコメントを送ったが、さらに詳しく聞きたいと今度は電話がかかってきた。行政機関としては、なかなか無いことで感心した。

一方で、同じ市のサイトでありながら、コロナのワクチン接種予約のサイトはひどかった。難しくて、予約完了するまで1時間くらいかかる。だから市役所に、職員が WEB 予約の代行をする窓口ができた。何のためのWEB 予約か、本末転倒のマンガ的光景だった。

そのサイトの難しい原因は、細かい文字の説明文が長々と続くことで、デジタルが苦手なお年寄りには、文章で何から何まで詳しく説明することが親切だと固く信じている。しかしそれは逆であることに気づいていない。「わかりやすく」「使いやすく」するには、文章による説明に頼ることなく、ユーザーが目で見るだけで直感的に理解できる「直感的ユーザー・インターフェース」が今では常識になっている。

Google の検索サイトは「直感的ユーザー・インターフェース」の代表とされている。画面中央に入力欄だけがあり、説明文などいっさい無い。何も考えることなく使える。


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