Drawing
中学生の孫が ぬいぐるみ の鉛筆デッサンをしたが、うまくて驚いた。へたな大人顔負けだ。美術部で毎日デッサンの練習をしているようだ。
その子が数年前の小学生の頃に描いた同じ ぬいぐるみ の絵と比べると違いがよくわかる。上の絵がモチーフを「立体」として捉えようとしているのに対して、こちらは形を「輪郭」で見ているから平面的だ。また、素材の毛並みや服の柄などを一生懸命描こうとしていて、物の表面ばかりに注意が向いていている。
ワイングラスのデッサンで、ガラスの反射などをよく観察しているのがわかる。しかし遠近法的な狂いが少しある。そこで狂いをチェックするのに補助線を入れてみるといい、とアドバイスした。回転中心軸と3つの楕円の長軸の線を入れると、すぐに一番上の楕円と底部の楕円の長軸が傾いていることに気がついた。これを続けると、目で見ただけで狂いに気づくようになるものだ。
さらに、3つの楕円の丸みの「関係性」に注意するといいと言うと、しばらく考えて、グラス上端の楕円は丸すぎると気がついた。そして楕円の「関係性」とはこういうことでしょと下の図を描いた。例えばグラスを目の高さに持ち上げて見ると、目の高さでは楕円が薄くなり、上下に離れると楕円が丸っこくなると”解説”をしてくれた。円の遠近法を完全に理解している。
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