「The Longest Chronicle」
今年の夏、松岡正剛氏が亡くなったのを機に、改めて改訂版の「情報の歴史 21」を読んでいる。「形象文字から仮想現実まで」のキャッチフレーズ通り、人類史のなかで「情報」の内容と手段がどう進化してきたかを総覧できる壮大な本だ。改訂版では 2021 年分までを増補している。見開き2ページに1年分の「情報」に関わる事項が網羅されている。1年分ごとに約 500 くらいの事項を、政治動向、経済産業、科学技術、思想社会、芸術文化、の5つのブロックに分けて並べている。(下は 2021 年のページ)
この本は歴史書でもないし、歴史年表でもない。1年ごとの出来事をただ羅列しただけの本で、その目的について松岡正剛が強調しているのは「関係の発見」だ。羅列した事項どうしを結びつけて、そこに何らかの関係性を見つけだす。それが歴史を「読み解く」ことになる。
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