2018年10月9日火曜日

映画「チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛」とフェルメールの時代

"Tulip Fever"

開催中の「フェルメール展」の公式タイアップ映画として上映されているが、なかなか面白い。歴史上、世界最古のバブル経済は17 世紀オランダの「チューリップ・バブル」と言われているが、題名はそこからきている。

経済的に繁栄し、富裕層が競って絵を買い、肖像画を描かせたオランダ絵画全盛の時代。金持ちの人妻の肖像画を描く若い画家は、青い衣装を着せ、窓際に立たせ、ウルトラマリンの絵の具で描く・・といった具合にフェルメールそっくりに描かれている。映像の雰囲気もフェルメールの絵そのまま。

海外の珍しいチューリップの球根が高値で売買され、株のような投機の対象になる。高騰するチューリップで一攫千金を夢見る人々で狂乱のチューリップ・バブルになる。この画家もチューリップに手を出すが、とたんにバブルがはじけて破滅する。

ストーリーは絵画と経済が絡み合いながら進む。キャッチコピー通り「花に狂い、愛に狂い」となり、最後は登場人物たちすべてが悲劇的な結末を迎える・・・

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