Vermeer's "The Milkmaid" and Foot-warmer
先日、知人の 伊藤紀之さん(もと共立女子大学教授)から面白い話を聞いた。フェルメールの傑作「牛乳を注ぐ女」の画面右下にある物について。これは「足温器」だそうで、日本の「湯たんぽ」のようなもの。中の陶器に炭火を入れて、箱の上面の穴から出る熱で足を温める。家政学が専門の伊藤さんは、湯たんぽの研究もしていて、絵と同じ足温器の本物を持っているそうだ。ちなみに足温器は北欧やロシアなど寒い国には無いそうで、オランダや日本のようにそこそこ寒い国だけの物だそうだ。そんなものが描かれていたとは気がつきもしなかった。
絵について調べてみると、この部屋は白い漆喰壁や牛乳やバターなどの乳製品などから、冷涼な台所であることが分かり、足温器は実用的な器具として置かれている、という。また、座って使う足温器を使わず、女性が立っていることから、女性の勤勉な性格を象徴している、とも解釈されているそうだ。
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