ルーベンスの最大の傑作は、アントワープの聖母大聖堂の祭壇画「キリストの昇架」と「キリストの降架」だが、もちろん今回は来ていない。「フランダースの犬」のネロとパトラッシュが最後にやっとたどり着き、この絵を見ることができて力尽きるラストシーンで有名だ。なおこの壮大なゴシック教会は、二つの塔の片方が 500 年たった今も未完成で、まだ工事をしていると言ってはいたが、足場などなく、そんな様子には見えなかった。
アントワープには「ルーベンスハウス」というルーベンスが住んでいた家が保存されていて、ルーベンス作品の美術館になっている。大邸宅だが中に入ると陰鬱な感じの各部屋に小品が展示してある。うっかり閉館時間に気づかずに閉じ込められてしまったが、誰もいない暗い建物からどうやって脱出できたのか、 40 年前のことで記憶にない。
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