今、東京都美術館でやっているプーシキン美術館展にユベール・ロベールの作品が出ている。18 世紀、ロベールは「廃墟の画家」といわれ、ローマ時代の遺跡をたくさん描いたが、すべて空想上の創作で、実際にあった風景ではない。廃墟の寂しさはなく、古代への憧れを描いた絵だ。
またパリで火事などがあると、報道カメラマン的に現場の光景(下左)や、燃えた建物の取り壊しの光景(下右)を描いている。いわば廃墟ができる過程をリアルタイムで描いているようなもので、やはり「廃墟の画家」だ。
( Photo : "Futures & Ruins, Eighteenth-Century Paris and the Art of Hubert Robert" )
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