「クロード・グラス」の名前のいわれは、風景画の始祖クロード・ロランから来ている。クロード・ロランは古代ローマ建築をモチーフにして光の明暗を劇的に描いた。それがピクチャレスク絵画の理想風景とされていたので、ロランのように描きたい画家たちはクロード・グラスを持って、あちこちへ出かけたそうだ。
ロランから200 年くらい後のターナーもロランに憧れていた。さすがにクロード・グラスは使わなかっただろうが、古い建築を探して歩き、それをもとに描いた。この絵など、モチーフ、構図、光、などすべての点でロランの影響を受けている。
( 参考:「ターナー」「廃墟の美学」)
(「ターナー 風景の詩」展、
損保ジャパン興亜美術館、〜7/1)
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