Moon Landing
昨日 7 / 20 は「月面着陸の日」だった。その 1969 年は、TV の衛星中継放送が始まった頃だったので、あの日リアルタイムで TV の実況中継を見ていた。アームストロング船長の「人類の新しい第1歩」という ”美しい” メッセージに世界中が熱狂した。しかしあれから半世紀以上経った今、あの頃のような気分で賛美する人はいないだろう。
当時は米ソ冷戦時代で、”地球は青かった” のガガーリンの有人飛行でソ連に先を越されたアメリカが、国の威信をかけて月面着陸で巻き返しをした。あの月面着陸は映画のセットで撮ったウソ放送だったという陰謀論を今でもかなりの人が信じているが、それほど厳しい米ソ対立という背景があったからだ。
現在の月面探査は米中の競争に移っている。つい最近、中国が有人ではないが、月の裏側に世界初の着陸をし、砂を持ち帰ったという報道があった。最新の研究では、月には水があり、鉱物資源が地下にあることがわかってきた。だからかつてのようにただ威信のためではなく、経済的・軍事的な実利的な目的のために”本気で”月面探査が行われるようになってきた。
だから月の地下資源を採掘するために、人間が定住して活動できる宇宙基地を作る競争になっている。日本でも多くの大学の工学部で、宇宙基地建設や、月面移動車、月面探査ロボット、などの研究開発を猛烈な勢いで進めている。今話題のイーロン・マスクが月旅行ツアーの参加者を募集しているのは決して荒唐無稽だとは思えなくなってきた。
JAXA, 立命館大学, ソニー, タカラトミー, が共同開発中の月面探査ロボット
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