Collage
酒のボトルの魅力はラベルのグラフィックにあるが、それを手描きではとても再現できない。そこで現物のラベルを使ってコラージュすることをやってみた。
ボトルを水に浸けてラベルを剥がし、それを画面に貼る。現物のラベルは外形も文字も垂直・水平のデザインだから、パースがつかないように、視点がラベルの中央に来るように構図を考えておく。
剥がしたラベルは平面になっているので、再びボトルの円柱形にそって丸く見えるように陰影をつける。現物のラベルが絵に溶けこむように、絵全体を写実的に描く必要がある。なお背景のポスターも現物を貼っているが、こちらはもともと平面なので難しくない。
ラベルが現物だと気づかれず、細密描写したように見えれば成功だ。だからこれは一種のだまし絵だ。コラージュの技法はピカソが始めたが、その技法をまったく違う目的で使う邪道な(?)コラージュだ。
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