高齢化社会で、お年寄り向けの健康本がたくさん出回っているが、その中で「80 歳の壁」という本は画期的だ。和田秀樹という医師が書いた本で、大ベストセラーになった。
食事の話しで、脂っこい物や塩分は控えろとか、栄養バランスのいい食事をしろなどいう世の中の常識にとらわれるな、といっている。高齢者は、そんなことに気を使わずに、食べたいものを食べて、残りの人生の毎日を楽しく暮らすほうがよほど健康にいいと言っている。
健康診断をすると、血圧が高いので酒は控えろと必ず言われるが、そういう医者の決まり文句は聞き流すことにしている。この本はそんな自分の味方になってくれる。高齢になれば、コレステロールや動脈硬化は誰でも当たり前のことだから、酒が好きな人は気にせずに飲めという。我慢すればストレスがたまってかえって体に良くないというのだ。
我慢したり節制したりして長生きをするのが幸せなのか、寿命のことは気にせずに最後まで好きなことをやって死ぬのが幸せなのか、という高齢者の「生き方」について考えさせてくれる。
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