2020年8月22日土曜日

チャールズ・シーラーの工場の絵

 Charles Sheeler

チャールズ・シーラーという人をある本で知って、画集を購入した。

1 9 2 0 年代から、1 9 4 0 年代にかけて活躍したアメリカの画家で、写真家でもあった。画集に、同じモチーフの写真と絵が並べられているが、写真の構図がすでに絵画的で、写真は絵を描くための発想の道具だったようだ。

モチーフはほとんどが工場だが、煙や油の汚れはなく、現実味の無い”美しい”工場として描いている。

平面化した色面を組み合わせた絵だが、最終的にはわずかな陰影もなくなり、立体性が完全に消える。4 0 年代になると、平面は半透明の色面になり、その重なりで奥行き感を感じる。勉強になる。


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