ワイエスの作品の中で「クリスティーナの世界」はもっともポピュラーだが、この絵の習作スケッチが日本の丸沼美術館にある。今は絵の、収集・所蔵・貸出し、だけしかしていないが、かつて常設展示していた頃に行ったとき、これを見たが、貴重な資料だ。
クリスティーナはワイエスの隣家に住んでいた足の不自由な老齢の女性だが、絵ではワイエスの妻がポーズをとった。だからスケッチは実際より若く見える。
ワイエスは、イラストレーターである父親の N.C. Wyeth から絵を学んだが、まず見た通りに忠実に描ける練習を徹底的にさせられ、次に見ていないものを本当に存在しているかのように描ける練習をさせられた。だから、妻のスケッチをもとに、クリスティーナを描いたこの絵にもその影響があるのだろう。
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