シド・ミードは、明るい未来社会の象徴として、夢の自動車を描いてきた。最初の画集「Innovation」はスポンサーが US スチールで、鉄と自動車の技術革新がもたらす希望の世界を視覚化していた。しかし時が移り、今の自動車は夢の存在ではなくなってしまった。
だから映画「ブレード・ランナー」の車(写真は画集「Oblagon」より)は、頽廃的な終末社会のパトカーだった。そのあたりを最後に、シド・ミードの絵から自動車が消えていったような気がする。未来を描くには、自動車よりガンダムを、と変わったのだろう。
制作プロセスの原画があったが、改めてすごい。みんなが目標にしたお手本の現物を見ることができる。ラフスケッチ(左上)→エスキース(右上)→ 線画(左下)→ ファイナル(右下)
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