Osaka Expo 2025
大阪万博の最大の目玉だったドローンタクシーの商用運行を断念して、デモフライトだけになったようだ。一方で、中国ではこの6月から人間を乗せたドローンタクシーの商用運行を始めるという報道があった。技術の「未来を見せる」はずの万博だが、「未来」どころか、すでに普通になっている技術にすら追いついていないことを暴露してしまった。
モビリティ関係でもうひとつ。会場内移動用の EV バス開発が間に合わず、100 台を中国から輸入したという。記憶では確か3年くらい前に、大阪の某大手電機メーカーに EV バスの開発を委託したはずだが、失敗したのだろう。そもそも万博では、世界初の「レベル5」の完全自動運転 EV を実現するくらいのことをすべきなのに、普通の EV バスさえ作れなかった。
ドローンも EV もデジタル技術のかたまりだが、もっと基本的なデジタル技術でも失敗しているようだ。予約制の電子入場券で、「並ばない万博」にすると豪語していたが、始まってみると「わかりにくい」という声が噴出したり、さまざまな混乱が起きているという。今では当たり前のデジタル予約だが、システム設計に失敗したようだ。大阪市長は『超高齢化社会の中で、僕も含めて、日本人がデジタル技術に精通していなかった。』と認めているという。
コロナ禍以来、日本は「デジタル敗戦国」といわれている。大阪万博はそれを挽回する絶好のチャンスといわれていたが、見事に失敗した。上の3つの事例はそのことを示している。
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