2024年5月28日火曜日

ロバート・フランクの写真

 Robert Furank

日経新聞の文化欄で、写真家ロバート・フランクの写真が紹介されていた。全米をオンボロ車で走りまわり、アメリカの原風景を撮り続けたなかの一枚「U.S. 285. New Mwxico」という作品。ニューメキシコ州の砂漠地帯を、見渡す限り地平線まで一直線に延びる国道の不安な光景を撮っている。



中西部ではこういう風景はたくさんある。”若気のいたり” で無謀にも、ロサンジェルスからラスベガスまでの数百キロの砂漠地帯を中古の小型車で走ったことがあったが極めて危険だ。日本のようにそこらじゅうに PA があるわけではないから、故障やガス欠でもしたらアウトだ。砂漠地帯に入るところで、「この先、砂漠地帯につき、入る人は自己責任でお願いします。」という標識がある。「AT YOUR OWN RISK」(自己責任)という言葉にドキッとする。

ヴィム・ヴェンダース監督の名作ロードムービー「パリ、テキサス」もアメリカ西部の砂漠地帯を題材にしていた。4年間も失踪していた男がテキサスの砂漠をさまよい歩いている。道路脇の廃墟になったカフェの冷蔵庫を開けて水を探しているところを見つかり・・・ 男はかつて妻と子供と一緒に住んでいた故郷の面影を探してさまよっていたのだ・・・ ロバート・フランクの写真と同じく、アメリカの原風景を描いた映画だった。


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