「The United States vs Billie Holiday」
南部の木には、奇妙な果実がなる
血が葉を濡らし、根に滴る
南部のそよ風に、黒い体が揺れている
ポプラの木々にぶら下がる奇妙な果実
黒人の吊るし首をを歌うことで、奴隷制が廃止されてもなお公然と黒人のリンチが続いている現実を告発している。しかし政府は、黒人の反乱を煽る歌だとして、あらゆる汚い手を使って歌わせないように圧力をかける。
この映画は去年(2022 年)の制作だが、ラストのエンドロールで、「今年の国会で、『反リンチ法』が審議されたが否決された」と出てきた。しかし調べてみたら、今年 2023 年にバイデン政権下でこの法律がやっと成立したようだ。リンカーンによって奴隷制はとっくに廃止され、1960 年代には公民権法もできているのに、ずいぶんと永い年月がかかったものだ。
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