「Fabelmans」
スティーブン・スピルバーグ監督の自伝的映画で、8ミリカメラで家族の映像を撮ったり、友人たちと劇映画を作ったりして、映画に夢中になっていた自身の少年時代を描いている。その体験を通して、事実をありのままに撮ったはずの映像が、「編集」によってまったく違う意味を持つように創れてしまうという、映画の持つ”魔力”に気付いていく。スピルバーグは、最も尊敬し影響を受けたのが、巨匠ジョン・フォードだったと言っているが、そのフォード監督に初めて会った時の体験がラストシーンで出てくる。映画会社に初めて監督助手として採用された若いスピルバーグは、憧れのフォード監督に挨拶に行く。部屋に自作映画のポスターが飾られているのだが、その中の2枚を指差して、この違いについて映画の「芸術性」の観点から説明しろと問われる。しかしスピルバーグ青年は答えられない。
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