2021年3月6日土曜日

現代のアポカリプス絵画

 Apocalypse painting

レオナルド・ダ・ヴィンチの大洪水の絵をはじめ、終末論絵画は繰り返し描かれてきたが、現代の終末絵画は、聖書の黙示録的な自然災害よりも、戦争による文明の死滅をテーマにしている。

マックス・エルンスト「雨後のヨーロッパ」(1 9 4 2 年)
第二次世界大戦中に描かれた絵で、大虐殺の戦争によって滅びていく世界を描いている。焼けただれた建物に死骸累々のイメージが埋め込まれている。















ベジスワフ・ベクシンスキー(1 9 9 3 年)
ポーランドのベクシンスキーは体験をもとに、ナチスドイツの爆撃で、建物が岩の塊のようになってしまった絶滅のイメージを描いている。


アンセルム・キーファー「無名の画家へ」(1 9 8 3 年)
ドイツの負の歴史に立ち向かったドイツ人画家キーファーは、ナチス時代の壮大な建物が廃墟になったイメージを繰り返し描いた。


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