2025年5月13日火曜日

安楽死「自分の死は自分で決める」

 Euthanasia

先日、イギリスの議会で、安楽死法案が可決されたというニュースがあった。直る見込みのない病気の人が、本人が望めば、医師による薬の投与で死ぬことができる。

「自分の死は自分で決める」(My Death,  My Decision)という国民の世論に押されて法案が成立した。

ろくでもなかった人生を、これ以上引き延ばして長生きしたくないと思っているのでイギリスがうらやましい。

だが日本では寝たきりになっても、人工呼吸、人工透析、胃ろうなどありとあらゆる「延命治療」が行われる。身動きできなくされて天井を見ているだけの苦しい毎日なのに死なせてもらえない。これは「老人虐待」と呼ばれている。

イギリス以外にもすでに欧米の多くの国で安楽死が合法化されていて、日本だけが異様な状態になっているが、その背景には二つあるという。一つは、家族が医療機関に「できるだけのことをお願いします」と言って丸投げすることと、医療機関側も延命治療が「儲かる」からだという。そしてそれらを「人道的」だとする国民感情が背景にある。


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